2007/04/08

「欒」? 3月17日京都の夜から

即追記:
 以下、書いた直後に気付いたけど、写真を見間違えてました。なべぶた だと思ったものは、「言」の最初の2画だった。『なべぶた+「欒」』に絡めてコメントしている部分についてはすべて間違い。恥ずかしい。けど、「欒」や「団」にも触れているので見せ消ちにしておきます。

 入った店じゃないんだけど、初めて見た字だったので 撮ったもの(京都市堺町通錦小路上ル):

なべぶた 「欒」

 これで「まどか」と読むんだ、うちで調べてみよう、と言うわけで帰って調べたら、「欒」の字に行き当たったのだけど、手持ちの大修館書店「新版 漢語林」(鎌田、米山・著)にはなべぶたの付いたものは出てなかった。なべぶたなしだと団欒の「欒」。 この字は読みに「まどか」と言うのがあるらしい。上のお店の字は造字なのかな? 機会があったら大きめの辞書で調べ直したいところ。同じ辞書によるとなべぶた自体には特定の意味はないらしいので、もし造字ならなぜなべぶたを付けたのか? まぁ店で聞いた方が早いんだろうが。
 ところで、「団欒の欒をまどかと読む」と言うところで思い出したのが、この日のお昼に入った店、「食彩工房 団居(まどい)」。「団居」と宛て字して「まどい」と読ませているのかと思ったらそう言う言葉があるんだねぇ、知らなかった。しかも ATOK も変換してくれるし……。意味は「1. 人々がまるく並びすわること。くるまざ。 2. 親しく集まり合うこと。団欒」(広辞苑より)。なるほど。で「団」もまた「まどか」と読むと。「団」も「欒」も、そして「まどか」でまず思いつく「円」も、全部「まるい」、「まどか」だと言うわけだ。「食彩工房 団居」のロゴを見たとき、「団」のくにがまえが丸い一筆書きになっているのもうなずける。
 何気なく撮った暖簾の文字だったけど、今回の旅行で一番の収穫だった気がする(や、文字採集で言ったらだよ、見学したお寺とかもちろん良かったので。念のため)。 追記:それほどの収穫ではなかった。文字自体は。でもそこから学んだことは大きい。 「まどか」と言う読みについてだとか、写真を良く見ろだとか。

 と言うのが、2次会のあとホテルへ戻る途中で見つけたもの。これに先立つ、この日の夕方に鴨川まで歩いたときに、四条大橋の下から有名な「東華菜館」も撮ってきた。この建物を見上げた写真がなぜか Google Earth の Panoramio に投稿されていたな。特徴的な「華」の字:

東華菜館(左の写真はクリックで拡大)

 前述の「新版 漢語林」によると左右の「人」がそれぞれ上下に重なって計4つ「人」が含まれている異体字が出ているから、それの略字と言ったところか。実は翌日にも同じ字を見つけたので先取り。知恩院前の、これも結構有名な店なんだろうか、「京都料理 華頂」:

京都料理 華頂(の看板)

 少しずつ旅を振り返っているわけだけど、にしても、こんなペースでは記憶が色褪せてしまうな……。

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