2007/02/10鳥居平やまびこ公園長野県岡谷市鳥居平やまびこ公園。冬なのでほとんど人気はなく、犬を放せる広場に少し人がいたくらい。そんな冬のやまびこ公園で見つけた看板をいくつか:
揚げ足取りみたいだけど、とらがしらの右端にはねがない。その他、「器」、「ゆ」などが特徴的。個人的に、この種の手書きの看板においては、「負」が旧字体であることが多いと思うんだけどどうか?(もう一つ、この写真の看板にはないけど、「分」の上部が「八」でなく「人」ってのも多いかと。)
山で見かける、火事などへの注意を喚起する看板のほとんどがりすで占められているような気がするのは気のせいか? 以前、あとへ譲った「事」の略字を今回採取:
いわゆるアスレチックのマップより。「人」+「刀」の「分」の字あり。やはり手書きの看板には特徴的な文字が多いな。「段」:
あとは「点」の異体字。以前、「点の付いた点」を紹介したけど、点のないこっちの方が個人的にはよく見る気がする。そして「渡」:
と言ったところで、実は今回やまびこ公園に来たのはほかでもない。よく、つつじか何かの植木で文字をかたどって、「ようこそ○○へ」なんてのがあるでしょう? 実はここやまびこ公園にも僕が子供の頃から、グラウンドわきの斜面にずばり「やまびこ公園」と言う字をかたどった植木があったのだ。ただ、「園」と言う字はこのままでは複雑なので、くにがまえ+「ヱ」とかたどられていた。あれを見て、子供心に「『園』って字はあんなふうに略すのか……」と思った記憶があった。で、今回その略字の使用例を採取すべくここへわざわざ来たというのに、上に挙げた種々の写真を撮りながらようやく現場に着いてみたら、なんと!
整地されて、ただの斜面になっていた! ショック。これ以外に「園」の略字の実例が思い当たらないなぁ。地道にまた探すとするか……。
いまどき「ドック」も珍しいかと。まぁ、「ベット (bed)」なんてのもいまだに見かけることだし。そう言えば、この種の誤りに対する反動からか、シェイクスピアの出身地 Stratford-upon-Avon を「ストラッドフォード」とした誤記に出くわした記憶もある。まぁ余談です。 |